月: 2020年8月

文字組み

文字を組み合わせてページデザインを行うことを「タイポグラフィ」と呼んでいます。デザインという歴史の中では、タイポグラフィを使った表現からグラフィックデザインを活用するまでに至る様々な考えや美学などが生まれてきたと言えるでしょう。文字を組み合わせていく際に気をつけなければならない要素として「書体」、「文字サイズ」、「行送り」、「行間」、「行長」、「行揃え」、「仝」、「時間調整」といったものを含め、その目的や読み手への配慮から実に様々な点に注意して設定する必要があると言えるでしょう。ホームページ作成など、ウェブ上で扱われる文字サイズの一般的な単位は「ポイント」と呼ばれ、1ポイントは約0.35ミリと定められているようです。また、行送りというのは、1行の文字の大きさと行間の設定と言えるでしょう。行送りにおいては、文字のサイズや行長などを充分に考慮した上で、テキスト内のそれぞれの行や改行といったものを、ストレスなく目で捉えることができるように調整することが大切と言えるでしょう。行揃えというのは、それぞれのテキストの行のどの部分を基準にして揃えていくかという設定のことを指しており、例えば文章であれば左側を基準として揃える、タイトルや見出しであれば中心を基準として揃える、数字を扱うのであれば右側を基準として揃えるなど、それぞれの目的などによって選択していく必要があると言えるでしょう。この際、同時に禁則処理やぶら下がり、配布ネーションといった処理も行っていけると良いでしょう。また、ある文字の中心から次の文字の中心までの長さの設定を「仝」とよび、基本的には文字と文字の間隔は均等になるように調整すると良いでしょう。そして、この文字と文字との間隔を、隣合わせる文字に合わせ個別に調整していくことを「時間調整」と呼んでいます。